新散財日記

鉄・海・空・・・乗り物まみれの日々です。 プラレールもあるでよ・・・・と。

 
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悲しき行方

あなたは旅行者です。


自分の住んでいる茶県から東京まで夜行高速バスで8000円です。
それでもJRで行くより5000円安いし、夜の間に移動し朝から活動できるので夜行バスは魅力です。
ところが最近、ネットで見たバスは同じ夜行バスなのに料金が何と半額以下の3700円!
往復使えば東京で遊ぶお金が増えます。
ネットで予約したところメールで「21:30に茶駅近くの緑茶デパート前で待っていれば茶茶ライナー号と書いた
バスが来ます」と返信が来ました。いつもの夜行バスが出るバスセンターでは無いんだ・・・と。
バスは4列シートなので横に変なおじさんが来ないか心配でしたが値段が魅力で決めました。




あなたは旅行会社です。


以前勤めていた旅行会社を辞め、独立して小さいながらも旅行会社を始めました。
最初は取次販売がメインでしたがネットを利用してHPを立ち上げて茶県から東京や大阪へのバスを企画したら
結構な評判で会社の柱となりました。お陰でほぼ連日の運行となり定期便として「茶茶ライナー」と
愛称も付けて地元では浸透してきました。
今度の連休で予約が増えたのでいつも使っているバス会社だけでは足りず、増車分の車両を先日ウチに営業で来た会社に依頼してみようかと思い連絡したら一台なら大丈夫と返事を貰い契約しました。
最近、他社の参入もあり厳しい状態ですので当然、元から契約している会社さんと同じ料金でお願いしました。




あなたはバスを保有する会社です。


トラックやワゴンタクシーを中心に営業してきましたが中古ではありますがバスを4台購入。
旅行会社さんの依頼に応じて配車しています。
順調に業績が伸び、今ではバスは9台にまで成長しました。2台は地元の旅行会社と契約し「楽楽ツアー」のラッピングを行い
安定した収入を稼いでいますが他の貸し切りが最近の不景気の影響を受け稼働率が芳しくないです。
アチコチの旅行会社さんに営業したところ、茶県でツアーバスをメインで行っている会社から登録して貰えることになりました。
今度の連休にツアーバス増発分として配車の依頼がありました。
運転士とバスの稼働状態を見ると連休と言う事もあってほぼ出払っていますが
前日、日帰りツアー「お魚大漁ツアー」に使っているバスをそのまま東京駅まで持って行けば
そこから夜行ツアーバスとして茶県に行かせる事が出来ます。

それの返しが翌日、茶県を出て東京駅に6:30に着きます。
交代用の運転士を社用車で送り込んで東京駅で交代させればその日、「東京タワーとスカイツリーを巡る旅」の
ツアーに使えるので、今後のこともあるし「一台を廻せる」と返答しました。
本当なら××万円は欲しいところですが、普段契約しているバス会社さんがそれよりも4万円安く
請け負っているとのことでウチも同じ値段となりました。
正直、燃料代や保険代、バスのローン代を考えるとカツカツの値段ですが今後を考えて請け負いました。
勿論、社長である自分も他のツアーの担当で運転します。



あなたはバスの運転士です。

普段は電気メーカーの工場から配送センターまでの大型トラックの定期便を転がしていますが
年々、年収も減り大変です。子供にも何かと金が掛かる時期になってきたので
土日祝なら・・・と近所のツアーバス会社に登録しました。2種免は持っていたので役に立ちました。


普段は近郊の県を日帰りツアーで転がしていますが、社長が新しい所と契約が出来そうなので
夜行の「行って来い」をやってくれないか?と打診されました。
前日まで工場が増産体制に入っている影響で荷が多く躊躇しましたが、結局受けました。
結局、金曜日に仕事が終わった後、21時に営業所から東京駅に向かいました。
茶県に到着して帰りの便までビジネスホテルで休息できますが、夜通し運転したせいか頭が冴えてしまい寝付けなくて困りました。



↑全て架空の話です。モデルがいるわけではありません。
が全くのでたらめかと言うと・・・・それ以上は・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

既存の高速バスに比べ圧倒的に安い値段で利用できるツアーバス。
新進気鋭の社長等が「既存のバス会社をぶっ潰す!」と意気込み勢力を拡大してきたツアーバス形態。
定期バスと違いターミナルを持つ必要もないですし「貸し切りバスのばら売り」と言う形態を持つので
利用が見込めない日は運転しなくても良いし、逆に混むシーズンは色んな会社からバスをかき集めて来て
出せばそれだけ収入になります。
規制緩和のかけ声と共に急速にシェアを拡大しています。
元は「スキーバス」や「帰省バス」から始まったこの形態。
法律の隙をつく形で始まりましたが現在では無視できない規模になってきました。



一方、法律により厳しい規制のある高速バスに対して参入届けさえ出せば運行できるツアーバスは
労務管理の点から以前より厳しい意見が出ていました。
しかし安い料金を一旦味わってしまったら、元には戻りにくいのが実状です。
が、自分の払った金額を定員の数で乗じた時、その値段が適正かどうか考えた方は少ないでしょう。
あずみの交通の事故以降、クローズアップされた劣悪な労働環境。
それでも生き残りを賭けて降りることの出来ない「低価格化」と言うトロッコ乗ってしまった業界。



誰が悪い訳でもないのでしょうが、結局ガスは弱い所から抜けてしまいます。


別に高速バスが100%安全とはいいませんし、ツアーバスの全てが危険とも言いません。
最近のツアーバスには「快適空間」をウリにしたバスも現れ、一度乗ってみたいと思います。
しかし、料金と安全性はある程度リンクする物であります。

「物の値段には理由があります」


ユッケの事件では無いですが安いことはリスクを伴うことである事を忘れてはなりません。



1人乗務の限界が片道670Kmとの事ですが、逆に自分が1人でこの距離を往復出来ますか?
毎日、体調が良いわけではないですよね。
しかも、音楽聞いたり好き勝手に休憩取ったりする訳ではないんですよ。



今回のこの悲しい一件をもって更なる安全に向けて業界が進んで貰えるよう切望します。
日本中を縦横無尽に走り回っている多くの運転士さん、本当にお疲れ様です。


最近では某府知事さんが「市バスの給料は高過ぎだ。半分にする」と息巻いていますが
余程バスの運転士って楽だと思っているんでしょうね。
ワンマンバスの運転士さんの仕事ぶりを小さい頃から見てきましたが、あんなに大変な仕事私には無理です。
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Comments

一瞬、ページを間違えてしまったかと思いました。

私の職場で…やはり『スカイマークは?』『ソラシトエァは?』『スターフラーヤーは?』と、老齢の方からの問い合わせが多くなりました。
いや、それが悪いというわけでは無いし、今回のバス事故とリンクしている訳でも無いし…
でも、某S社はね…よく監査入りますよね…
やはり価格と安全は…
う~ん、どうなのかなぁ…
じゃぁ九州のS社や北海道のA社は?ってなりますよね?
私は沖縄に行っていた時はJ社だけでしたのでね…気にもしてませんでした。
難しいですねぇ…

まさとらさま:
 コメントありがとう御座います。ブログの復活はいつでしょうか?

 飛行機って色んな面で規制が厳しく、そう言った点では安全性が高い次元で保たれていると思います。
 LCCだからと言って安全面を犠牲にしているわけではないですよね。
 それは全部「自社保有、自社運行」だからです。
 バス・・・・特に今回のツアーバス形態だと責任の有無があやふやな点が多すぎるのが気になります。
 そして、結局そのツケが本来一番守られなければならない「乗務員の管理」の軽視に出てきてしまったのだと思います。

 運転保安上、一番バックアップ設備の無いバスという乗り物が規制緩和で過酷な労働条件の職種になってしまったのが気になります。

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